展示会用の動画制作は、いまでは当たり前になりました。
自分で作るか?またはどこかに展示会用の動画制作を依頼するか?考えている担当者さんも多いと思います。
展示会ブースの入り口にモニターをおいて、動画をみせると、それだけで集客効果があがることは、データとしても明白だから、です。

でも、どんな動画をどんなタイミングで見せるか?も大事

ですね。せっかく動画制作したのに、展示会で効果を発揮できなかったら悲しい、、、です
なお「ウチは動画がなくても、いろいろ展示を工夫しているから動画は不要だよ」という展示会担当者さんに、この記事は不要です。
でも、もしもあなたが
展示会動画を依頼するときの注意点ってあるの?
ホントに効果があるの?
どんな動画を作ればいいの?
動画制作の料金って外注したらどのくらいかかるの?
と思っているなら、もう少しお付き合いください。今回は、こういった疑問にお応えする記事です。
展示会は、高い出展料金が必要。なので、目当ての名刺が全然集まらなかった…なんてことがないようしたいもの。
展示会の予定ある人も、まだこれからの人も、とりあえず読んでおくことをオススメします。
展示会動画を依頼したい会社は?
最初に、展示会用の動画制作を依頼できるオススメの会社をご紹介します。
こちらの記事でご紹介していますので、参考になるとうれしいです。
展示会動画を依頼する|どんな種類があるのか?

展示会用の動画制作には、主に3つの用途・種類があります。
(1)ティーザー
(2)商品・サービス紹介動画
(3)会社紹介
展示会ブースで、動画を使う1番の目的。それは「これはなんだ?」と注意喚起をすること。
なので、入口モニターのデジタルサイネージで、関心を惹きつけておいて、商談用にパソコンで詳しくデモ動画を見せるといった流れが一般的です。

もちろん、目を惹くだけなら、動画でなくてもOK。
コンパニオンさんとかで目を惹くって方法もありますけど、人やセットは、毎回変わってしまうので、できれば何度でも使える動画とかの方が嬉しい…ですよね?
というわけで、展示会用動画の種類を、ひとつずつ見ていきましょう。
(1)ティーザー

●本格発表前に、事前予告として注意喚起することが目的で作られる動画のこと。

なんで、ティーザー動画?を流すの?

入り口では簡単な説明だけ。興味を持ってくれた人にだけ、詳しいサービス紹介動画を見せるのが、セオリーなんです。
全部見せれば良いのに?と思わなくもないですよね?
でも、そもそも興味がない人に見せても全然効果はないので、ちょっと興味を煽る程度にしているのです。
●ブースの入口で使う
●短めの動画で繰り返し上映する
●インパクトを重視
(2)商品・サービス紹介動画

大きな商品を扱っている場合や、データなどの無形商品の場合、現物を展示できません。
その際に、イメージをしてもらうために大きく貢献するのが、展示会用動画です。
先に、商品・サービス紹介動画を作っておいて、そこからティーザー動画に転用すれば、動画制作費を安くすることも可能なので、良いやり方ですよね?
ブースの入り口で使う動画は、やはり、ティーザー。大きな商品や無形商品の場合にも動画の力が役立ちます。
●大きな商品や現物がない場合=動画が有効
●無形商品=インフォグラフィックが効果的
(3)会社紹介
少しでも自分達を認知してもらうことが、何より大切。
展示会は、知ってもらう格好のPRチャンスの場でもあります。
会社のイメージを高めて、かつ身近に感じてもらえるような、会社の様子を伝えたいですよね?

上場企業や、知名度のある企業なら問題なく、ブースに足を止めてもらうことも容易です。が、ベンチャー企業など、小さなブースで展示をしている会社にとって、足を止めてもらうことは簡単ではありません。
なので、ブランディングが進んでいない企業ほど、動画を効果的に使うのがオススメです。
●ブランディングのための動画
●しっかりした構成で分かりやすく伝えるのがポイント
展示会動画を依頼する|7つの注意点

ここでは、展示会用の動画制作する際、注意点を7つお伝えします。
①感情を動かす心理トリガーを使う
②テロップでわかりやすく
③用途にあった適度な尺を意識する
④展示会後にも活用できるようにしておくと便利
⑤モニターの大きさと解像度に注意
⑥HERO動画としての派手な演出
⑦ブースとのイメージを統一(トーン&マナー)
ひとつずつ見ていきましょう。
①感情を動かす心理トリガーを使う

感情を動かす心理トリガーが含ませることで、さらに結果を出しやすくできます。
1. 物 語 :ストーリーで、感情を動かしやすく
2. 天国と地獄:痛みと快楽で感情を揺さぶる
3. 権 威 :社会的地位の高さと受賞歴
4. 限定性 :3日間限定、先着10名様など
5. 希少性 :10食限定、20年に一度など
6. 理 由 :なぜ美味しいか?今申し込む理由?
7. 誠実さ :「安さの理由は一箇所傷があるから」と正直に話し、信頼性を獲得
通路脇の大型モニターでのインパクトある動画を使い、商談用のパソコンモニターで流す動画では、21の心理トリガーを意識した動画を制作しましょう。
来場者との商談を成約させる可能性が高まります。
②テロップでわかりやすく
展示会の動画は、映像とテロップだけで、分かりやすく理解してもらう必要があります。
なぜなら、ブース入り口のモニターで公開された際、周りの音もあって、ほとんど音は聞こえないから、です。
お客さんは歩いているので、その人の歩みを止まらせるパワーを『音』に期待するのは難しい状況ですよね?ちょうど、電車のドア上の映像と同じです。

なので、展示会動画でも、テロップに加えて、アニメーションも駆使するなど、できるだけユーザーに分かりやすい動画で、完結に商品のベネフィットを伝えることが大切になってきます。
テロップは太すぎる文字だと、潰れて見づらいし、細すぎると目立たない。なので、適度な大きさと太さを考えて作るようにしましょう。
また、1秒間に読める文字量は最大でも8文字。表示時間と文字数にも注意が必要です。
③用途にあった適度な尺を意識する
時間も大事な要素。とくに入り口付近で見せる動画は、10〜20秒程度の短い尺で、リピート上映しましょう。

なぜなら、長い動画は、よほどのことがない限り、立ち止まって見続けてもらうのは難しいから、です。
10〜20秒程度なら、途中から動画を視聴した人にも、すぐに繰り返し見てもらい、理解を深めてもらうことができる長さですよね?
入り口で動画を見て興味関心を持ってくれた人に、商談では少し長い説明動画を見せるなど、用途にあった適度な尺を意識しましょう。
④展示会後にも活用できるようにしておくと便利
展示会用の動画は、オウンドメディアで2次利用できるようにしておきましょう。

たとえば、後からナレーションを入れたりすると、追加料金がかかってしまいます。なので、可能であれば、ナレーション入りの商談用の動画を作っておくといいでしょう。
展示会当日だけ使って終わりだともったいないですよね?なので、その後、YouTubeなどのSNSでも使えるようにしておくと便利です。
ブース入り口で使う10〜20秒程度のティーザー動画は、費用対効果を考えて、何度も使いまわしましょう。
⑤モニターの大きさと解像度に注意
展示会で使う動画は、フルHDサイズ(1920 ×1080)のものを用意しましょう。
小さなデータだと、大きなモニターに映した時、解像度が不足して、映像が粗くなって、訴求力が不足します。

展示会ブースがそれほど大きくない場合は、受付でノートパソコンを使った映像でも構いません。が、デジタルサイネージとしての機能を持たせたいのであれば、ある程度の大きさが必要です。
さらに大きなモニターが用意できるのであれば、さらに倍の4Kサイズ(3840 ×2160)でも良いの?と思いますが、逆にデータが大きすぎると、Wi-Fiなど通信を使った際に、転送がうまくいかない場合もあります。
なのでフルHDサイズ(1920 ×1080)のものがオススメです。
⑥HERO動画としての派手な演出

ブースの入り口で、足を止めてもらうために、欲しいのはインパクト。
まずは自社ブースで足を止めてもらうことです。
かと言って、派手な動画という意味でもありません。あくまでも、目を惹く演出があればOK。
エフェクトを使った演出や、CG、アニメーションをオープニングや要所で使うなど、部分的でも構わないので、インパクトのある表現を盛り込むようにしましょう。

⑦ブースとのイメージを統一(トーン&マナー)
jpg.webp)
展示会動画は、実際の展示ブースとのイメージ(トーン&マナー=トンマナ)を合わせましょう。
たとえばブースがシリアスなイメージで統一されているのに、動画はコメディーっぽいのでは、逆に不信感を募らせてしまう原因になります。
来場者に対して、ブースと動画の統一したイメージを持ってもらうことで、商談につながる可能性を高めましょう。
展示会動画を依頼する|制作メリット

展示会用の動画を制作するメリットには、下記の3つがあります。
❶デジタルサイネージで集客効果は約3倍
❷商談がスムーズになる
❸短時間で伝わる情報量
❶デジタルサイネージで集客効果は約3倍
動画がある場合と、ない場合。その集客効果の違いは3.1倍と言われています。

展示会で来場者が自分のブースの前にいるのは、よほど大きなブースでない限り、わずか2〜3秒。その上、出店企業は100社以上あるので、興味がなければ、あっという間に見込み客は通り過ぎてしまいます。
そこで、少しでも足を止めてもらうための仕掛けとして、動画でアピールするために、ブースの通路入り口に、大きなディスプレイを用意して、動画を繰り返し上映します。
3.1倍も集客効果が違うなら、展示会で動画を使わない意味はありませんよね?
❷商談がスムーズになる
商談中に動画を営業で活用した場合、80%以上が効果を実感しています。↓

また、同様の調査で約6割の営業担当者が営業活動で動画を見せた方が「受注までのスピードが早い」と実感しているという回答もあります。↓

ブースの前で動画を見て、立ち寄ってくれた来場者は、すでにある程度の情報を受け取ってくれており、興味関心を持っているホットリード。
動画を使うことで、成約につながる確立は、グーンと上がります
❸短時間で伝わる情報量

動画の情報量の多さも、成約率を高める大きな要因です。
アメリカの調査会社Forrester ResearchのJames L. McQuivey博士が2014年4月に発表した研究結果では「1分間の動画から伝わる情報量は、文字に換算すると180万語、Webページに換算すると約3,600ページ分になる」というものでした。
人が1分間に読める文字平均=240文字と比べると、圧倒的な情報量です。
展示会動画でも、「視覚情報」と「聴覚情報」「言語情報」を用いて、成約率を大きく引き上げる効果があります。
展示会動画を依頼する|料金目安は?

ここでは、展示会動画を動画制作会社に、外部発注した場合の予算感について調べて見ました。
仮に、動画の長さ(尺)を30秒、修正1回として算出してみました。
料金目安表
予算感 | 制作期間 | |
実写撮影+アニメーション(簡易的) | 30〜50万円 | 1ヶ月 |
写真素材のみで構成 | 10〜20万円 | 2週間 |
写真素材+アニメーション(簡易的) | 30〜80万円 | 1ヶ月 |
写真素材+アニメーション(動き複雑) | 80〜200万円 | 2〜3ヶ月 |
展示会動画を依頼する|料金を安くするポイント

次に、上記の制作料金の目安を踏まえて、展示会動画を制作する際の料金を安くするポイントについてお伝えします。
●動画の時間を短く
●撮影なしで写真素材を有効活用
●ナレーション不要という手も
動画の時間を短く

動画を時間尺を短くすれば、動画制作料金は安くなります。
その理由は、編集時間が短縮されるから、です。
動画制作をする上で、一番時間がかかるのが編集というフェーズです。仮に撮影素材をテロップやナレーション、BGMなどを入れない仮編集の場合でも、1分の動画を作るのに、1時間は必要です。
その上で、上記の演出以外にも手を加えると、5分の動画を作るにも1日では完結できません。
展示会では、エンドレスに繰り返し流すので、動画の時間尺は短くできれば、その分、制作料金は割安になります。
撮影なしで写真素材を有効活用
上記YouTubeの動画のように、すべて写真素材だけで動画を作ってしまうことで、動画制作費用を安くすることができます。
動画制作の中で、撮影費用は決して安い金額ではありません。一人で撮影するのであれば、まだしも照明やカメラアシスタントなどがいれば、尚更、料金は高くなります。
そこで、商品やサービスを写真素材だけで、動画を作るという手もあります。決してスライドショーではない動画を作ることができます。
展示会用の動画制作では『ナレーション不要』という手も

これはリアルの展示会場で使う動画に限られますが、ブースの前にモニターを置いて、動画を繰り返し流す場合がほとんどです。
リアルの展示会では、周囲の音にかき消されて、動画の音声は、なかなか届きづらい状況です。
もちろん、ナレーションがあった方が、目からの加えて、耳からの情報も発信できるし、より分かりやすくはなりますが、雑踏の中では、効果が上がりづらいので、思い切ってナレーションを無くすというのも手です。
リアルの展示会後や、オフラインの展示会などで利用する場合には、あらためてナレーションを加える、という手もあります。
展示会動画を依頼する|個人に依頼する選択肢

最近では、個人に依頼するという選択肢も一般的です。
企業としては、個人に依頼するのは心配、、、という考え方もあります。が、その一方で、元TVディレクターから転身した方などもいらっしゃるので、一度、相談してみるという手もあります。
ただし、個人だから安い、、、ということは最近ではあまりありません。撮影に至っては、むしろ法人単価の方が安いという現象もあるので、慎重に選ぶことが必要です。

この間も地方でのロケでカメラマンを探した時もそうだったね?

はい。その傾向は東京などの都市部より地方に行く方が強い感じです
個人に依頼しやすいクラウドソーシングサイト
個人にお願いするなら、クラウドソーシングサイトがわかりやすいです。
ここでは、クラウドワークス、ランサーズ、ココナラというクラウドソーシング3社について、それぞれ記事をまとめました。
よかったら参考にしてもらえたらと思います。
展示会動画を依頼する|参考にしたい事例3選

展示会で使う動画を制作する際に、参考にしたい事例を3つご紹介します。
真似することで、結果が出そうなら、どんどん真似てしまいましょう。
(1)商品・サービス紹介動画で真似したい動画…駒崎興業 様
(2)会社紹介で真似したい動画……………………クリタ分析センター株式会社 様
(3)ティーザーで真似したい動画…………………大平宏 税理士事務所 様
商品・サービス紹介動画で真似したい動画=駒崎興業 様
アニメーションを使って、商品をわかりやすく視覚化
テロップ全フォロー。映像+音+文字で理解を促進
実際に使っている実写映像で製品の使い勝手アピール
会社紹介で真似したい動画=クリタ分析センター株式会社 様
オープニングで扱うサービスを端的に表現
テロップ全フォロー。映像+音+文字で理解を促進
端的に職場環境や企業の社会的役割をご紹介
ティーザーで真似したい動画=大平宏 税理士事務所 様
アニメーションで敷居の高いサービスを身近に表現
エフェクトを効果的に使って動きのある映像を演出
写真素材だけを使った15秒動画で低予算制作
展示会動画を依頼する・まとめ

展示会での動画制作について、お伝えしました。まとめると
(1)ティーザー
(2)商品・サービス紹介動画
(3)会社紹介
❶デジタルサイネージで集客効果は約3倍
❷商談がスムーズになる
❸短時間で伝わる情報量
①感情を動かす心理トリガーを使う
②テロップでわかりやすく
③適度な尺でリピートさせる
④展示会後にも活用できるようにしておくと便利
⑤モニターの大きさと解像度に注意
⑥HERO動画としての派手な演出
⑦ブースとのイメージを統一(トーン&マナー)
予算感 | 制作期間 | |
実写撮影+アニメーション(簡易的) | 30〜50万円 | 1ヶ月 |
写真素材のみで構成 | 10〜20万円 | 2週間 |
写真素材+アニメーション(簡易的) | 30〜80万円 | 1ヶ月 |
写真素材+アニメーション(動き複雑) | 80〜200万円 | 2〜3ヶ月 |
●動画の時間を短く
●撮影なしで写真素材を有効活用
●ナレーション不要という手も
(1)商品・サービス紹介動画で真似したい動画…駒崎興業 様
(2)会社紹介で真似したい動画……………………クリタ分析センター株式会社 様
(3)ティーザーで真似したい動画…………………大平宏 税理士事務所 様
でした。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
コメント