動画制作がどんなものか?を知っていれば、外注先の質や、予算相場もわかるので、失敗が少なくなります。
というわけで今回の記事では『動画制作を始めたい』または『発注担当者の方』に向けて、動画制作を始める上で最低限の知識をご紹介する記事です。内容は
●動画制作の全体の流れ
●動画制作に必要なソフトや機材
●動画制作の予算相場
●動画制作の費用の内訳
●初心者でも上手に動画制作する方法
●動画制作会社を選ぶポイント
です。
今回の記事では、動画初心者の発注担当者さん向けに、読むだけでわかる『動画制作』の基礎をお伝えします。
動画制作❹Step|全体の流れ

まずは、動画制作って、どんな流れで作っているのか?についておさらいしましょう。
動画制作には、4つのステップがあります。
動画制作の手順は「企画・構成」、「撮影」、「編集」、「公開」の4ステップです。
①企画・構成
②撮影
③編集
④公開
各項目について詳しく見ていきましょう。
①企画・構成で動画制作の方向性を決める
動画制作と言っても、目的はさまざまです。
企画・構成は、動画制作の方向性を決める上で重要な作業です。
動画の仕上がりを左右しますので、きちんとポイントを絞りましょう。決める内容は下記の3つです。
(1)テーマを決めよう!何を伝えたい動画制作か?
(2)ターゲットは誰か?誰に動画を見て欲しいか?
(3)TV?YouTube?どこに動画を公開するか?
動画制作の企画・構成では、これらのポイントを明確にするのが必要となります。
②撮影の成功はしっかりした準備で決まる
動画制作の撮影を成功させるには、事前準備が必要です。
撮影日や出演者、内容はもちろん、なにをどんなスケジュールで、どんな機材を揃えておくのか?など、細かいことまで準備しておくことが大切です。

③編集作業は動画制作で最も時間がかかりやすい
撮影した映像素材を繋ぎ合わせ、一つの動画に仕上げるのが編集作業です。たとえば30分の動画を作るための撮影なら、撮影素材はそれ以上です。
編集は、不要な部分をカットするところから始まり、繋ぎや、テロップ、効果音、ナレーションなどの演出を施していきます。そのため、動画制作の中でも最も時間がかかりやすく、地道で細かい作業が続きます。
また、同じ映像素材を使っても、編集次第で全くの別物になります。そのため、企画・構成で完成イメージを明確にしておくのが重要なのです。

④公開して動画制作が完了
動画が完成したら、あらかじめ決めておいた媒体に公開して動画制作が完了です。
インターネット上に動画を公開する場合、現在はYouTubeにアップロードするのが主流となっています。
企業または個人でYouTubeチャンネルを開設し、制作した動画を公開して下さい。動画のURLとSNSを連携させると、より多くの視聴者にアピールできます。
動画制作の撮影時に必要な機材は?


動画制作の編集に必要なハードとソフト
動画制作の編集には、パソコンを使います。そして動画の編集には、無料から有料まで、たくさんのソフトがあります。
ここでは、動画編集をする上で必要なスペックと、オススメの動画編集ソフトをご紹介します。
動画編集に使うパソコン
動画編集をするパソコンは、ある程度のスペックが必要です。
・CPU:intel Core i5、Core i7、Core i9
・メモリ:8GB以上
・記憶媒体:SSD推奨
高度な演算処理を行う動画編集ソフトでは、記憶媒体はHDDよりもSSDの方がおすすめです。ただSSDは高価で容量もHDDよりも少ないため、データ保存用に外付けHDDを用意すると心配ないでしょう。
動画制作にオススメの編集ソフト
有料の動画編集ソフトは、プロユースのため高いクオリティの動画制作が可能です。
お使いのPCがMacの場合は、無料ソフトのiMovieから有料のFinal Cut Pro Xへステップアップするのもいい選択でしょう。
動画制作の編集の際に、プロユースの動画編集ソフトは、クオリティの高い編集ができるのと同時に、パソコンにも高いスペックが求められます。
Adobe Premier Pro(Adobe社)
PowerDirector 365(CyberLink社)
DaVinci Resolve(Blackmagic社)
Filmora(Wondershare社)
Final Cut Pro X(Apple社)
iMovie(Apple社)
LIghtworks
Videopad
videoproc-vlogger
他多数
編集作業の音楽選びと注意点
音楽を使う際には、まず著作権について、注意をしましょう。
フリー(無料)素材のBGM以外は、日本では著作権を管理するJASRACに音楽使用料を支払うことが義務付けられています。もし不注意で著作権侵害をしたとしても、法律違反に問われるのでくれぐれも注意して下さい。
フリー素材サイトは、無料のものがネットにもたくさんあるので、そこからフリー素材を使いましょう。
字幕・テロップは説明やメッセージを伝えるのに有効
編集では、音楽だけでなく字幕やテロップといった文字での演出も行います。
企画・構成で決めたテーマやメッセージを印象付けるため、最も伝えたい情報を字幕・テロップにすると有効でしょう。
テロップには、その種類と出し方消し方のルール、演出方法があります。ぜひ、下記の記事も参考にしてください。



動画制作の予算相場

企業や個人で独自に動画制作を行う場合、機材の購入を含めて相場となる費用は約50~70万円程度です。
この費用相場は、商用で公開されている動画と同等のクオリティを目指す場合になります。ビジネスへの活用ではなく、趣味やプライベートな動画制作なら、費用はもっと少なくなるでしょう。
ビジネス向けの動画制作では、初期投資に加え撮影・編集を全て独自に行わなければなりません。高いクオリティを目指すには、費用を含めたコストは数十万円を想定しておく必要があります。

初心者でも上手に動画制作する方法

続いては、初心者の方が上手く動画制作するコツについて紹介しましょう。

完成イメージから逆算して動画制作するのが重要
何から始めればいいか分からない初心者の方は、まず完成イメージを明確にして下さい。完成イメージが出来上がると、やるべきこともはっきりしてきます。
初心者の方にとって、完成イメージから逆算して作業するのが、動画制作のクオリティを上げる近道です。
撮影は編集を意識するとスムーズになる
初心者の方にとって、慣れない撮影は緊張と戸惑いの連続でしょう。どうにか撮影は出来たものの、編集に手こずり思った仕上がりにならないのは珍しいことではありません。
その原因は、編集を意識せずにおこなう撮影にあります。
撮影とは、映像素材作りです。編集のしやすさを心がけ、カメラワーク、ズームイン、ズームアウト、異なるパターンを短い長さで撮影しましょう。複数の素材を撮影することで、編集時に選択肢ができます。ベストな素材を繋ぎ合わせれば、クオリティも上がるのです。
メッセージを絞ってターゲットを明確に
初心者の方が動画制作で失敗しがちなのは、メッセージの詰め込み過ぎです。伝えたいことが多すぎると、一番重要なものが見る人には分からなくなります。
企画・構成、シナリオ・台本づくりの段階でメッセージを絞り、ターゲットを明確にしておきましょう。メッセージが複数の場合は、優先順位を付けておくのがおすすめです。

動画制作会社を選ぶポイント

企業や個人の方が、独自に動画制作する方法について紹介してきました。中には、目的に合った動画制作に不安を感じられる方もおられるでしょう。そのようなニーズには、プロの映像制作会社が力になります。
プロの映像制作会社に依頼すると何が違う?
プロの映像制作会社は、テレビCMの撮影を多数行ってきた専門家集団です。「いい動画制作とは何か」、「見る人の心を動かす動画制作」を知り尽くしたプロフェッショナルと言えます。
宣伝やアピールを目的とした場合は、アクセス数といった「結果」を追求できるのも映像制作会社の強みです。
撮影だけでなく、企画・構成から公開までをパッケージ化したサービスも展開しています。動画制作の目的が明確なら、”丸投げ”も可能です。
動画制作の料金相場
映像制作会社による動画制作の料金相場については、我々スタジオAMUを例にしてみましょう。
・価格重視:30~50万円
・ハイクオリティ動画制作:50~80万円
・オールインワン:80万円~
取材、シナリオ・台本作成、撮影、編集は、全てのプランで共通しています。
ミドルクラス以上のプランでは、CGやアニメーションを映像の中に入れることができます。最上位プランはさらにナレーション・キャスティングもカバーした最上位のクオリティー動画をご提供しています。
映像制作会社の探し方
インターネットで検索すると、その映像制作会社にすればいいのか迷ってしまうでしょう。
その場合、求めている動画制作とマッチングするのかを判断するため、公開されている動画サンプルを視聴するのがおすすめです。
加えて、過去の実績や受賞歴なども確認すれば、品質にも安心できます。費用が不安な場合には、無料相談や見積りに対応しているかもチェックされて下さい。
動画制作とは?まとめ
動画制作の手順、初心者の方向けのノウハウ、プロの映像制作会社への依頼方法について、ご紹介しました。
動画制作の手順は、企画・構成、撮影、編集、公開になります。ターゲットとメッセージを絞り、完成イメージから逆算して作業すると動画制作はスムーズです。
しかし、独自に動画制作を行う場合は、技術だけでなく初期投資といった費用面でも不安が大きくなります。そのような場合には、プロの映像制作会社に依頼するのがおすすめです。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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